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一発屋芸人じゃない!! 小島よしお

若手芸人が1分程度の短いネタを披露するお笑い番組が乱立する現在、テレビに出てくる芸人の頭数はどんどん増えていく一方だ。そんな中で、一時的なブームで人気を博して、流行が過ぎると共に消えていく「一発屋芸人」というもののあり方にも微妙な変化が起こっている。

 昔は、ブームを巻き起こしてから結果的に消えてしまった芸人が「一発屋」と呼ばれることになっていた。つまり、一発屋と認定されるのは消えた後の時点でのことだったのだ。ところが、今は少し事情が違う。現代においては、一発屋芸人は初めから「一発屋然とした姿」で私たちの目の前に現れてくる。そして、本人もそれを十分自覚しているし、周りのタレントや視聴者もその事実を初めから受け入れている、というケースが頻繁に見られるようになっている。一発屋は消える前からすでに一発屋と呼ばれているのだ。

 そんな時代を象徴する芸人として、小島よしおの名が挙げられる。

 彼は裸同然の海パン姿でテレビ空間を所狭しと暴れ回り、「そんなの関係ねえ」のフレーズを武器に爆発的な人気を呼んだ。どう見ても宴会芸の域を出ないその芸風は、潔いほど完璧に一発屋のイメージそのものだった。

 だが、彼はそこで終わらなかった。2009年を迎えた今も、小島よしおはテレビで元気に活躍中だ。一発屋であることを他の芸人にいじられながらも、まだまだ当分消える気配がない。その裏には、彼独自のしたたかな戦略があったのだと思われる。

 小島よしおのすごいところは、「一発屋とはただの役割である」ということにいち早く気付いたことだ。バラエティ番組の世界では、芸人はそれぞれが進行役、天然ボケ役、ツッコミ役といった役割を担っている。「一発屋」というのもその中の1つにすぎないのだ、ということに小島は気付いた。だからこそ彼は、あえて一発屋というキャラクターを前面に押し出して、その椅子に図太く居座り続けるという前代未聞の作戦を密かに敢行したのである。

 もちろん、これを貫くには適切な状況判断力と揺るぎない信念が必要だ。ああ見えて、小島にはその両方が備わっていた。昨年12月にリリースされたDVD『単独ライブ「小島よしおのカチョマンテ」』を見ると、そんな彼のセルフプロデュース能力の高さがはっきりと実感できる。初めての単独ライブでありながら、歌、コント、企画モノとバラエティ豊かな内容で観客を飽きさせない。さらに、自分が一発屋であることをわざとネタにしているような部分もあり、世間のイメージをうまく逆手に取っているのがわかる。

 小島よしおはただの一発屋ではない。一発屋の椅子に座り続けるという難度の高いプロジェクトに挑む、勇敢で野心的な「キング・オブ・一発屋芸人」なのである。
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